昨夜、女声合唱団「鹿児島ズィング・アカデミー40周年記念コンサート」を聴きました。指揮の小笠原克美先生は82歳ですが、40年ほど前に北海道から請われて鹿児島へいらして音楽に携わってこられました。古希をむかえられた年にシューマンの「詩人の恋」「リーダークライス」を演奏されるコンサートを聴きましたが、入念に作り上げられた真摯な音楽がすばらしく、励まされたのを思い出します。

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長年の団員と指揮者との年月が作り上げる心にしみる音楽は、たくさんの観客を感動の世界へ連れて行ってくれました。モーツァルトのミサに始まり本格的なものから君に恋してる、黒猫のタンゴなどの親しみやすい曲で楽しみ、この合唱団の十八番であろう「落葉松」は素晴らしい宮里あけみさんのピアノとともにしっとりとホール全体を感動で包み込みました。涙する方もいたようです。

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特に心に残った歌詞がありました。
「こころを開けば本当のものが見えてくる」という意味がこめられた薩摩忠作詞小林秀雄作曲の「ひらく」です。
歌詞に引き込まれました。

抜粋してみました。

ひらく ひらく 心をひらく
心をひらいて話し合う
心をひらいて握手する
何はともあれ扉をひらこう!扉がひらけばひらける向こうが見えてくる
ひらく ひらく 道なき道を 明日への道を切りひらく
ひらく ひらく 目をひらく そして四方に目を注ぐ
目を見ひらけばほんとと嘘が良く分かる
見えないものまで見えてくる
夜明けの空にあざやかな希望の花のひらくのが

小笠原克美先生、どうぞお体を大切にお元気でお過ごし下さい!!