広島での同窓会の翌日、同じバイオリン専攻の笠置洋子さん(お兄さんは東京芸術大学名誉教授のピアニスト辛島輝冶さんとジャズピアニストの辛島文雄さんの音楽一家に育った人です。)と一緒に福山にお住まいの恩師市原利彦先生にお会いするべく新幹線に乗りました。

私は卒業後も市原先生が鹿児島に遊びに来て下さったこともあり何回かお会いしていますが、笠置さんは長くお会いしてなかったそうです。
しばしの間でしたが、なんとも口の滑らかな先生の語り口は懐かしく私達二人は、先生の楽しいお話に引き込まれてあっという間に時間が過ぎました。

市原先生は東京藝術大学卒業後は東京放送交響楽団でコンサートマスターをしていらして(聞いたところによると亡くなった越路吹雪さんのオーケストラの伴奏の時先生の節回しがとても胸を打つものだったらしいです。)、その後広島大学音楽科に赴任されました。その間も、学生の指導をしながらも、リサイタル、室内楽など幅広く活動されてました。

健康にとても気を使っていらして、私が、甘いものをぱくぱく食べていたら「甘いものは体によくないので減らしなさい~!白い砂糖より三温糖にして、黒砂糖を食べた方が良い」などと注意されて、いくつになっても学生扱いだなーと嬉しいような変な気分でした。

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