楽器を購入となると、最近では、中国製やチェコ製など安価なものが販売されていて、気軽にはじめられるようになりました。

先日、モダンイタリアのヴァイオリンで、1400万円~150万円のものを弾き比べる機会がありました。1400万円の楽器は、ちょっと弾いただけで他のとは格の違いがわかる音でした。これが億がつくストラディヴァリウスとなると、もっと違うのだろうと想像します。以前私が師事していた先生が、ストラディヴァリウスを聞き比べるコンサートに出演なさった時、この名前のつく楽器を(2億円とかでした)持って歩くのも骨の折れることだと話されてたのを思い出しました。

この高額な良く響く表現力のある楽器を、高校生の女の子が弾いてみましたが、「私のとは違う。おもしろい音がする。」との感想で、「すごーい!!」を期待していた私もまわりも拍子抜けでした(笑)。つくづく弾き手で感想は変わるし、響かせ方も変わるものだと思いました。

生徒さん達は機会があれば、いろんなタイプの楽器を弾いて、いろんな音を体験して、引き出しを増やして行けばいいかなと思います。いい楽器でもコレクターの手に渡って長く弾かれていないものは楽器の鳴りが悪く、ピンと来ない感じです。

先日の日記で紹介したプロデューサーの中野さんは、若かりし頃は東大オーケストラでコンサートマスターをなさって、ヴァイオリンのことにも大変詳しいのですが、日本人はイタリアものが好きな人が多いが、同じ程度の楽器であればフランスものの方が安価で手に入る!とおっしゃておられます。でも、私は、イタリア特有の明るい、モダンよりは味のあるオールドの楽器がやはり好きなんです。