9月に鹿児島ズィング・アカデミー合唱団の40周年コンサートを聴いて感激したことを投稿しましたが、指揮者の小笠原先生が10月31日午後突然天国へ旅立たれました。
先生は、北海道で12人兄姉の末っ子として育ちとてもご苦労なさって音楽の道へ進まれました。
合唱指導だけでなく、バリトン歌手としてコンサートをされたりオペラに出演されたり大変意欲的に活動をなさってました。
9月に節目の40周年コンサートなさり、北海道のいずみ混声合唱団の指揮をされたりお元気そうだったのに、金曜日の夕方急変なさって帰らぬ人となりました。まるで準備していたかのように去り際があまりに見事でした。
北は北海道から南は喜界島からと、先生と親交のあった方々がたくさん集まって来ました。私は大学院を修了してから何かとご縁があってお世話になりました。九州交響楽団と協奏曲を演奏した時には、奥様の嘉子先生がマーラーの交響曲4番でソプラノを独唱されたり、リート・オラトリオ協会の一員としてコンサートで演奏したり、何かと気にかけて頂きました。
ズィングアカデミー40周年コンサートの際に私のことを「今日は聞きに来るんだろ。会えるなー。」とおっしゃっていたと聞いて、そんなことはいつもはおっしゃらないのになーと思ったのですが、今になってお目にかかりに楽屋に行っておけば良かったと心残りです。
ご葬儀では息子さん美敬さんが先生のことを「未だにどんな人なのか分からない。」と言っていたのが印象的でした。
ズィングアカデミーの皆さんが先生の大好きだった「落葉松」を歌ってきっと幸せな気持ちなのではないかしらと思いました。参列者の皆さん涙でした。そしてみなで「見上げてごらん夜の星を」の素晴らしいハーモニーで送り出しました。
昨日は晴天の穏やかな文化の日で、人にもお天気にも恵まれて最後まで先生は本当に幸せな人だと感じました。これも先生のこれまでのひたむきな努力と音楽への真剣な姿勢が導いたものだと思われてなりません。こんなにも多くの人に愛されて不思議な方です。私も少しでも近づけたらいいなと思います。
ご冥福をお祈りします。
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